2008年10月17日金曜日

クマと人里

今秋はツキノワグマが主食とするミズナラのドングリが凶作で、県内では人里などへの出没が懸念されている。16日に目撃情報が寄せられた富士山麓(さんろく)では、今月3日に男性が襲われ、05年以来の人身被害が出た。今季の出没情報はこれまで2件と多くはないが、県自然保護室は「冬眠する年末まで、山に入る時などは気をつけて欲しい」と呼びかけている。(橋本武雄、小川弘平)
 16日午前7時40分ごろ、富士市の林道で、間伐の作業員がクマを目撃した。同市環境保全課によると、現場は「富士山こどもの国」の入り口から南西に約1キロの、うっそうとした森の中。現場から約500メートル南の山中では、9月中旬に樹木の幹にクマのツメのひっかき傷が見つかり、「熊出没注意」の看板が立てられていた。こどもの国ではこの日、園内放送で客に注意を呼びかけるとともに、車での巡回数を増やして警戒した。
 今年に入って県に寄せられたクマの目撃情報はこれで2件目。3日には山菜採りに来た神奈川県の会社役員(72)が、富士市大淵の県道から約300メートル南の沢沿いで、体長約150センチのツキノワグマに襲われ重傷を負った。県自然保護室によると、人身被害は06、07年にはなく、3年ぶりだった。
 出没の要因と考えられるのは、餌となるミズナラのドングリの凶作だという。同室は今年8月、県内13カ所でドングリの状況を調査。全地点でほとんど結実しておらず、全域で凶作が予測されたという。
 ドングリが凶作だった06年秋には、普段生息しない住宅地周辺などでの目撃情報が50件寄せられた。このため、同室は今年9月初旬、県として初めて、「ツキノワグマ出没注意」の通知を各地の農林事務所を通じて関係市町に出した。今後もキノコ採りで山に入る人が増えることが予想され、同室は「鈴をつけるなど音が鳴るようにして自分の居場所を知らせて、クマが近づいてこないように対策して欲しい」と注意している。

朝日新聞

悪気はないんだろうけどねぇ

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